死んだマナティー1000頭超す、飢えが主な原因 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州魚類・野生生物保存委員会(FWC)の報告によると、今年に入って同州で死んだマナティーが1000頭を超えた。この数十年で最多となった。
2021年に死んだマナティーは、11月12日の集計で1003頭に上った。FWCはこれに先立ち、今年マナティーが死んだ主な原因は飢えだったと発表していた。
前年の同じ時期までに死んだマナティーは498頭だったが、今年は2倍以上に増加。FWCはその数の多さに異常事態を宣言していた。
フロリダ大学獣医学校のマイケル・ウォルシュ准教授は、死んだマナティーが急増したことについて、海洋生態系の奥底にある問題の表れだと指摘する。
死んだマナティーが320頭以上と最も多かったブレバード郡では、温かい水を求めてマナティーが集まるインディアン・リバー・ラグーンで、過去11年の間に海藻の推定58%が死滅した。フロリダ州のマナティーは主に海藻を餌としている。