死んだマナティー1000頭超す、飢えが主な原因 米フロリダ州
海藻が死滅した一因は、有害な藻類の繁殖だった。排水からの栄養分やマイクロプラスチック、有害物質などがマナティーの生息地に流入すると、藻が繁殖して水面を覆い、水中の海藻に日光が届かなくなる。
ウォルシュ氏はこの現象について、「マナティーだけの問題ではなく、巨大な生態系問題に警鐘を鳴らす兆候」と位置付ける。
マナティー保護施設のズータンパは米政府に対し、マナティーを絶滅危惧種に再指定するよう求めている。米魚類野生生物局は17年、個体数や生息地が回復したとして、マナティーの絶滅危惧種指定を解除していた。