タコやエビにも苦痛の感覚、動物福祉法案の保護対象に 英
同法案は英政府が推進する動物福祉のための行動計画の一環。政府の決定について、感覚をもつ動物の福祉を十分に考慮しているかどうかを審査する委員会の設置などが盛り込まれている。
報告書では、ロブスターやカニを生きたままゆでてはならないと指摘。十脚甲殻類や頭足動物を輸送したり殺したりする際の最善とされる方法を盛り込んだ。
こうした動物の感覚については、学習能力や痛み受容器の保有、痛み受容器と脳の特定領域とのつながり、麻酔薬や鎮痛剤への反応、脅威と報酬の機会との間でのバランスの取り方、けがなどから身を守る行動などを調べて測定した。
その結果、頭足動物は「非常に強い」、カニの大部分については「強い」感覚をもつことが証明されたと指摘。イカやロブスターなどについては、それほど強くはないものの、実質的な感覚があると結論付けた。