「史上最大の翼竜」は大きなジャンプで飛び立った 米研究

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ケツァルコアトルスは翼を広げた幅が12メートルに達したとされる/The University of Texas at Austin/Jackson School of Geosciences

ケツァルコアトルスは翼を広げた幅が12メートルに達したとされる/The University of Texas at Austin/Jackson School of Geosciences

(CNN) 太古の空を飛んでいた爬虫(はちゅう)類「翼竜」の中で、また鳥類を含む空飛ぶ動物の中でも史上最大とされる「ケツァルコアトルス」は、巨大な体でどうやって空へ飛び立ったのか。米国の研究者らがそのなぞに迫った。

米テキサス大学オースティン校で古代の脊椎(せきつい)動物を研究するマシュー・ブラウン氏らのチームが、数年間に及んだ研究の成果を専門誌に発表した。

チームによると、ケツァルコアトルスはまず2.4メートルほどの距離を大きくジャンプし、その勢いで空を飛んでいた可能性が高いことが分かったという。

ケツァルコアトルスは翼を広げた幅が12メートルにも達したとされる。1971年にテキサス大の大学院生が、テキサス州のビッグベンド国立公園で初めて化石を発見した。

それから50年近くの間、飛び方のなぞが解けなかったのは、化石の発掘がなかなか進まなかったためだと、ブラウン氏は指摘する。

ケツァルコアトルスの骨はほかの空飛ぶ動物と同様、体を軽くするために中が空洞になっている。同氏は「ポテトチップのような骨がとても硬い岩に埋まっている。その骨を壊さずに取り出さなければならない」と、発掘作業の難しさを説明した。

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