大学教授がキャンパスに「賞金」隠す、学生がシラバス読めば気づく実験
(CNN) 米テネシー大学チャタヌーガ校の教授が、授業内容の概要を記したシラバスを学生がしっかり読んでいるか確認するためにある実験を行った。
舞台芸術を教えるケニヨン・ウィルソン教授は、前学期に開いた音楽のゼミのシラバスに隠れたメッセージを入れた。
そのヒントは「このように(最初に獲得した人のものに。ロッカー147、組み合わせは15、25、35)、学生は補講を受ける資格がなく……」といったものだった。
これを読んだ学生は50ドル札1枚が入っているロッカーにたどり着き、最初に見つけた人がお金を手にするはずだった。だが学期が終わってロッカーを見たところ、紙幣はそのまま残っていた。
「シラバスなんて誰も読んでいないというのは大学でよく言われること。ソフトウェアをインストールするときの利用条件と同じで、読みましたと誰もがクリックするが、誰一人読んではいない」(ウィルソン氏)
ゼミには71人の学生が参加した。ウィルソン氏によると、シラバスの内容は通常大きく変化することはないが、今回は新型コロナウイルスの手続きに関連して一部に新しい情報が加わっていた。
「変化のない標準的な決まり文句がある。シラバスの末尾の方に規則的な事項をたくさん書くように大学から求められる。初日のクラスで学生に、変わった部分があるから読んでおくようにと言っておいた」とウィルソン氏。