クマに襲われた女性、致命傷免れる 母グマを殺処分 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州オーランド近郊で、犬を散歩させていた女性がクマに襲われて負傷した。同州魚類野生生物保護委員会(FWC)が明らかにした。
被害者の女性はオーランド北部のデバリーで13日午後9時ごろ、アメリカクロクマに襲われ、FWCとボルーシア郡保安官事務所が対応した。警察が公開したボディーカメラの映像には、顔面に傷を負った女性が映っている。
「逃げる私に(クマが)飛びかかってきた。私に飛びかかって私を地面に投げ飛ばした」。女性はクマに襲われた時の様子をそう語った。
CNN提携局WESHによると、女性は顔や腰に傷を負い、脳しんとうを起こしていたが、FWCの発表によれば、無事に逃げて命にかかわるようなけがは免れた。
現場に駆け付けた保安官事務所の係員は、子グマを連れたメスの親グマを発見。親グマは住民らに危険を及ぼす可能性があると判断して、殺処分した。
生後1年の子グマ3頭は体重45キロほど。自分たちだけで生きていけると判断して、捕獲は試みなかったという。
フロリダ州で人がクマに襲われるのは極めてまれで、FWCが記録を取り始めた1976年以来、クロクマに襲われて人がけがをしたのは今回で14回目だった。
2020年3月には、同州オカラの公園で木に寄りかかっていた10代の男性がクマにかまれていた。