琥珀に完全な姿で保存、9900万年前の花を発見 ミャンマー
(CNN) 恐竜たちの足元で花開き、琥珀(こはく)の中に完全な状態で保存されているのが見つかった花々から、現在の南アフリカに自生する被子植物の一部は9900万年の間変化していないことが示唆される。そのような内容の研究が先月31日、科学誌「ネイチャー・プランツ」で発表された。
現在ミャンマーが位置する地でかつて開花した2種類の花は、被子植物がどのように進化したのかについて明らかにする可能性があるという。
花の命ははかなく、開花して果実へと姿を変えた花々はその後、消え失せる。それゆえ太古の花々の姿は化石としてうまく残らないことから、今回発見された花々、および花々が携えてきた歴史はとりわけ貴重なものと言える。
論文の著者である、英オープン大学環境・地球・生態システム科学部のロバート・スパイサー名誉教授は、「花に比べて葉は一般的に、数多く生成されるとともに、はるかに頑丈であり、保存の点でより優れた力を潜めている。葉は寿命が尽きると『そのままの姿』で散る一方、花々は実へと姿を変え、種子の散布過程の一環として、食べられたり分解されたりする」と説明。