19歳のザラ・ラザフォードさん、単独世界一周飛行に成功 女性最年少記録
ラザフォードさんは現在、大学入学前などに社会活動体験をするための猶予期間「ギャップイヤー」を過ごしており、9月から大学でコンピューター工学を学ぶ予定だ。両親はともにパイロットで、ラザフォードさんは14歳から飛行機の操縦を学んできたが、初めて免許を取得したのは20年だった。
ラザフォードさんが今回、単独飛行に挑んだ目的の一つには、航空業界における女性の認知度を高めることがあった。
女性操縦士の支援団体「ISA」によると、世界のパイロットのうち女性パイロットの割合はわずか5.1%。ラザフォードさんは昨年、その事実に失望していると話していた。
ラザフォードさんはCNNに対し、「世界中を旅するために報酬を得るれっきとした職業であることを考えると、5%は非常に少ない数だ」と語った。
ラザフォードさんは2つの慈善団体を支援している。コンピューターサイエンス分野に進む若い女性を支援する「ガールズ・フー・コード」と、シャスタ・ウェイズさんが設立した非営利団体で、科学、技術、工学、数学(STEM)分野に進む女性や少女を支援する「ドリームズ・ソア」だ。
ラザフォードさんは、今回の旅が注目を集めることで、より多くの若い女性が航空業界への就職を考えるきっかけになればと願っている。
「口で言うのは簡単だが、とにかくやってみること。どれだけ高く飛べるかは、飛んでみないと分からない」(ラザフォードさん)