「世界最大のジャガイモ」、実はジャガイモじゃなかった NZ
(CNN) 「世界最大のジャガイモ」は、実はジャガイモではなかった――。ギネス記録を申請していたニュージーランドの夫婦のもとに、予想外の鑑定結果が届いた。
巨大な塊はニュージーランド北島のハミルトンに住むコリン・クレイグブラウンさん(62)が昨年8月、自宅の庭で発見。妻のドナさんと2人で掘り起こし、英語で「掘る」という意味の「ダグ(Dug)」と命名した。重さは7.9キロもあった。
夫妻はギネス・ワールド・レコーズに記録認定を申請し、7カ月を経てこのほどDNA鑑定の結果を受け取った。
「悲しいことに、この標本はジャガイモではなく、ウリ科の植物の塊茎(かいけい)でした。この理由により、残念ながら申請を却下します」。ギネス・ワールド・レコーズから夫妻に届いたメールにはそう記されていた。
意外に思ったコリンさんは、すぐに謎を解く作業に取りかかった。ギネスから提供されたデータを手がかりにして調べた結果、ダグは庭にあった緑色の洋ナシのようなデンプン質の野菜、ハヤトウリから来ていたことが分かった。
ダグを生で試食した味は、ジャガイモの味と変わらなかったという。ただ、さらに調べた結果、ハヤトウリも似たような味がすることが分かった。
「少なくとも全部答えが出たので、これで午前3時に目を覚まして、母なる自然が一体何を間違えたんだろうと思い悩む必要はなくなった」とコリンさんは言う。
現在の世界記録は、英国のピーター・グレーズブルックさんが育てた重さ4.98キロのジャガイモが保持している。