グリーンランドも異常気象、1日60億トンの氷が解ける
グリーンランド・ピッツフィック(CNN) 氷に覆われた北極圏の島、グリーンランドの北西部沖。水面はガラスのように静かだが、氷山の上にできた水たまりは、氷床に急激な変化が起きていることを物語る。
グリーンランド北部では異常に気温が高い日が数日続き、急激に解けた氷の水が川になって海に注ぎ込んでいる。専門家によれば、15度前後という気温は、平年を5度ほど上回る。
米コロラド大学の国立雪氷データセンターによると、グリーンランドで氷が解けて水になった量は、15~17日にかけ、1日あたり60億トンに上った。これはオリンピックの水泳プールを720万回満たせる量に匹敵する。
くずれた氷床の一部/Jeremy Harlan/CNN
同センターの専門家は「過去30~40年の気候平均と比較すると、北部のこの1週間の解け方は普通ではない」と述べ、解ける量が急増していると指摘した。