太平洋を照らす謎の赤い光、正体巡りネットで臆測飛び交う
(CNN) 太平洋北部の上空でこのほど、高度約9500メートルを飛ぶ航空機のコックピットから操縦士が眼下に謎の赤い光を目撃し、写真にとらえる出来事があった。光の正体を巡り、インターネット上ではさまざまな臆測が飛び交っている。
操縦士のダスティン・マガード氏はCNNの取材に、「自分たちが何を見ているのか、見当も付かなかった」と説明。「軍事訓練かエイリアンの侵略ではないかと冗談を交わしていた」と振り返る。
一連の写真と短い動画がインターネット上に公開されると、「世界の終末」や「海底火山の噴火」といった説が続出。未確認飛行物体(UFO)ならぬ「未確認浮遊物体」ではと推測する人もいた。
中でも、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」に言及した説は人気を集めた。この怪奇シリーズでは「裏側の世界」と呼ばれる別次元の世界が登場する。
だが最も有力なのは、サンマを集める漁船の光という説だろう。気象モデリングの専門家ニール・ジェイコブズ氏は、「あれは非常に明るい赤のLEDライトを使ってサンマを取る商業漁船だ」と断言する。
ジェイコブズ氏は漁船の操業情報を表示するサイトに航空便の位置と日時を入力し、複数の漁船の名前を確認した。動画には、漁船のうち1隻が赤い光を点灯しているとみられる場面も映っている。