フクロテナガザルの赤ちゃん誕生、命名権が競売に 米動物園
(CNN) 米バージニア動物園で生まれたフクロテナガザルの赤ちゃんに名前を付ける権利が、19日までオークションにかけられている。
同園によると、赤ちゃんは6月26日、雌の「マラナ」と雄の「バリ」の間に生まれた。
母親との愛着経験を築きながらすくすく育ち、手を伸ばしたり、自分の手や指を不思議そうに眺めたりする様子がみられるという。
性別はまだ分からないため、動物園側は「男女の区別がない中立的な名前」を希望している。オークションの収益は同園の動物保護基金に投入される。
父親のバリは体重約15キロと、同園で飼育されているフクロテナガザルの中で最も大きく、最高齢の18歳。
フクロテナガザルは「のど袋」を膨らませ、家族間で大きな鳴き声を交わす。赤ちゃんは通常、6~8歳で繁殖年齢に達するまで親と一緒に過ごす。
インドネシアやマレーシア、タイの森林にすんでいるが、生息地の減少や密猟で絶滅の危機にさらされている。密猟者は子どもをペットとして売るために親を殺すケースが多い。