自分はひどい母親と落ち込むあなたへ 動物界のさらにひどい母親たち

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動物界の意外な育児習慣を紹介する本。人間の母親の悩みを軽減する目的で書かれている/Workman Publishing

動物界の意外な育児習慣を紹介する本。人間の母親の悩みを軽減する目的で書かれている/Workman Publishing

(CNN) あなたが母親なら、自分が親になると分かってから「もし~なら」と自問する精神的ゲームを繰り返し体験したことがあるだろう。

例えば、「もしうちの子が本を読めるようにならなかったら?」「もしうちの子が自分よりも父親(母親)の方が好きだったら?」「もしうちの子の食べ物がオーガニックではなかったら?」「もし幼稚園選びを失敗したら?」などだ。

失敗するのではないかと不安になるのはごく普通のことであり、実際あなたはミスを犯すだろう。しかし大局的に見ると、世の中にはあなたよりもはるかにひどい母親がいることを知るべきだ、とコメディ作家のグレン・ブーザン氏は近著「There Are Moms Way Worse Than You: Irrefutable Proof That You Are Indeed a Fantastic Parent(あなたよりはるかにひどい母親たち:あなたが本当に素晴らしい親である動かぬ証拠)」の中で述べている。

ブーザン氏はこの本の中で、問題のある母親の例として、自分の子の血を吸う吸血アリや、腐乱したネズミの死骸の上または横に卵を産み、子どもたちにその死骸を食べさせて育てるモンシデムシなどを挙げているが、さらにそれ以外の「ひどい」母親を3種類ご紹介する。

パンダ

中国・重慶の動物園で生後5カ月の赤ちゃんパンダの面倒を見る母パンダ=2016年1月17日撮影/Imaginechina/AP
中国・重慶の動物園で生後5カ月の赤ちゃんパンダの面倒を見る母パンダ=2016年1月17日撮影/Imaginechina/AP

「パンダの母親は完璧だ。ただし双子に恵まれるまではの話だ。双子を世話するのは大変なので、母パンダは双子のうちの1匹を放棄してしまう。ひどい話だが事実だ!」(ブーザン氏)

2016年の調査によると、母パンダには1匹の子を育てるためのエネルギーとリソースしかないため、双子が生まれると体が弱い方を放棄するという。生後間もないパンダの赤ちゃんの世話は非常に骨の折れる仕事だ。赤ちゃんパンダは目が見えず、耳も聞こえず、はうこともできない。また体温を一定に保ったり、自分で老廃物を排出することもできないため、母パンダは赤ちゃんを抱いて暖めたり、老廃物を排出しやすくためにおなかをさすってやる必要がある。

パンダが2匹の新生児を育てられるのはまれだ。「完璧に管理された理想的な環境の動物園でさえ、通常、パンダの双子のうち1匹は生き残れないことが分かった」(ブーザン氏)

コアラ

ドイツ・デュイスブルクの動物園で暮らすコアラの母子=2013年3月27日撮影/Frank Augstein/AP
ドイツ・デュイスブルクの動物園で暮らすコアラの母子=2013年3月27日撮影/Frank Augstein/AP

「コアラの母親は、夕食の時間に子どもたちに自分のふんを与える。自分の子にファストフードを与えて申し訳なく思ったら、ぜひそれを思い出してほしい」(ブーザン氏)

20年の調査によると、糞便(ふんべん)を食する行為はコプロファジア(食糞)と呼ばれ、動物が複雑かつ多様な食べ物を消化するために必要な腸内細菌叢(そう)の獲得に役立つという。コアラにとってこの習慣は、彼らの主な食物源であるさまざまな種類のユーカリが生えている新たな生息環境への適応に役立つ。

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