NASAの火星探査車、太古の岩石サンプルから有機物発見 生命存在した可能性
「マーズ・サンプル・リターン」と呼ばれる一連のミッションでは、最終的にこれらの収集物を2030年代に地球へ戻す予定。
パーサビアランスは直径45キロのクレーターの底を調べ、火成岩の証拠を発見した。過去5カ月間にはデルタでの2度目の調査を行い、豊かな堆積(たいせき)岩層を見つけていた。これらの層から、火星の太古の気候や環境について新たな知見が得られる。
サンプルの岩石は有機物を含む泥岩だった/NASA
当該の岩石は、塩水の湖の中に泥や砂が堆積してできた。この湖は数十億年前に蒸発した。パーサビアランスはこの岩石の表面をはぎ取り、特殊な機器で分析。そこに含まれる化学物質や鉱物、有機物を明らかにしている。