世界の野生生物個体群、1970年以来69%減少 WWF
レポートによると、現在は100万種の植物と動物が絶滅の危機に瀕(ひん)しており、哺乳類と鳥類、爬虫(はちゅう)類、魚類、両生類の1~2.5%は既に絶滅した。
WWFのマルコ・ランベルティーニ事務局長はCNNの取材に対し、「絶滅の恐れがある野生生物といえば、普通はゾウやトラ、パンダなどを思い浮かべるかもしれない」「そうした動物は回復し始めている。トラは頭数がほぼ2倍に、パンダは約20%増えた」と指摘した。
ブラジルでジャガーを調べる研究者ら/Carl De Souza/AFP/Getty Images
一方で、あまり知られていない動物が減少しているという。レポートによると、例えばブラジル・アマゾナス州の持続可能開発保護区に生息するアマゾンカワイルカは、1994~2016年にかけ、個体数が65%減少した。コンゴ民主共和国(旧ザイール)のカフジ・ビエガ国立公園に生息するヒガシローランドゴリラは1994~2019年の間に80%減り、オーストラリアアシカは1977~2019年の間に64%減少した。