砂糖代替の甘味料に体重減らす効果なし、WHOが新勧告

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砂糖の代替の甘味料には肥満や体重をコントロールする長期的効果はないとWHOが勧告/olyina/Adobe Stock

砂糖の代替の甘味料には肥満や体重をコントロールする長期的効果はないとWHOが勧告/olyina/Adobe Stock

(CNN) もしも体重を減らしたいと思うのなら、砂糖の代替の甘味料を使用してはいけない――。世界保健機関(WHO)がそんな勧告を新たに打ち出した。

WHOによると、研究論文などを体系的に検証した結果、大人であれ子どもであれ、ノンシュガー甘味料(NSS)を使用しても体脂肪を減少させる長期的な効果は得られないことが分かった。

「フリーシュガーをノンシュガー甘味料に入れ替えても、長期的な体重コントロールの助けにはならない」とWHOの専門家は解説し、「短期的には体重が多少減少するが、その状態は維持できない」と指摘した。

ただ、今回の検証対象とした研究論文はいずれも糖尿病を持つ人が調査対象に含まれていなかったために判断できないという理由で、糖尿病の基礎疾患がある人は今回の勧告の対象から除外している。

勧告ではさらに、砂糖に代わる甘味料を長期的に使用すれば、2型糖尿病や心血管系疾患のリスクがやや上昇するなど「望ましくない」影響が出る可能性も指摘した。

ただし「今回の勧告は消費の安全性に関するコメントを意味するものではない」と専門家は強調。ガイドラインでは、甘味料の使用によって肥満や体重をコントロールする効果や、非伝染性疾患のリスクを低減させる効果は科学的に立証できず、一部の人が求めるような健康への好影響は期待できないことを指摘しているとした。

ノンシュガー甘味料は調理済み食品や飲料の成分として広く使われているほか、消費者が自分で食品や飲料に添加することもある。砂糖の摂取に関するWHOの2015年の勧告を受け、砂糖の代替品への関心が高まった。

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