アマゾンで新種の巨大アナコンダを発見、世界最大とのうわさ検証
(CNN) 南米エクアドルのアマゾン地域で調査していた科学者グループは25日までに、世界最大とのうわさが伝えられた新種のヘビを発見したと報告した。
無毒で水生の巨大ヘビとして知られるアナコンダの新種とされ、体長が約6.3メートルにも達する雌の個体と遭遇したとも発表。調査場所では体長が約7.5メートル、重さが約550キロにも相当する個体を見かけたとの証言も得られたとした。
新種と判断したのは「ノーザン・グリーン・アナコンダ」で、約1000万年前に「サザン・グリーン・アナコンダ」から派生したとみている。これら2種の遺伝的な差異は5.5%に及ぶ。この相違の程度は非常に重要とし、人間とチンパンジーとの間の約2%と比較もした。
ロンドン自然史博物館によると、グリーン・アナコンダは世界で最重量のヘビとされ、これまでの記録は約227キロとしている。体長は約8.43メートルで、体の幅は約1.11メートルだったという。
ヘビの体長ではアミメニシキヘビがより長くなる特徴を持ち、しばしば6.25メートル以上となる。ただ、体重はアナコンダなどと比べ軽い。
今回調査にはオーストラリアのクイーンズランド大学の科学者チームなどが参加。記録などがこれまで残っていないとするノーザン・グリーン・アナコンダを探すためのものだった。「最大のアナコンダが実在するうわさ」を検証するため地元のワオラニ族からの招待に応じる形ともなっていた。