惑星大気に虹色の「光輪現象」、太陽系外で初めて観測

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金星(左)と地球(右)の光輪現象のシミュレーション画像/C. Wilson/P. Laven/ESA

金星(左)と地球(右)の光輪現象のシミュレーション画像/C. Wilson/P. Laven/ESA

WASP76bは2013年の発見以来、天文学者らを魅了してきた。

この系外惑星は主星となる恒星に近い距離を周回している。猛烈な熱や恒星から受ける放射線により膨れ上がり、太陽系最大の惑星である木星の2倍近いサイズになっている。

また、この惑星には潮汐(ちょうせき)ロックがかかっていて、惑星の「昼側」と呼ばれる片方の面が常に恒星の方を向き、もう片方の面は永遠の夜に閉ざされている。

WASP76bの昼側は2400度という灼熱(しゃくねつ)の高温に達する。地球で通常岩石を構成する元素は昼側で溶けて蒸発した後に凝結し、夜側に溶けた鉄の雨を降らせる雲を生み出す。

光輪と虹は同一のものではない。虹は光が空気から水に入る時のように、異なる密度を持つ二つの媒体を連続通過する際に屈折して発生する。光は屈折の過程で多彩な色に分解し、アーチ型の虹を生み出す。

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