着陸船「アテナ」のミッション終了、月面で横転

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無人月着陸船「アテナ」が電源を落とす前に撮影した画像からは、アテナが月面で横転しているのが確認された/Intuitive Machines

無人月着陸船「アテナ」が電源を落とす前に撮影した画像からは、アテナが月面で横転しているのが確認された/Intuitive Machines

(CNN) 米宇宙企業インテュイティブ・マシーンズは、無人月着陸船「アテナ」について、ミッションを終了し、電源を落としたと発表した。アテナは月の南極で水を捜索するという歴史的なミッションに取り組む予定だったが実現しなかった。

インテュイティブ・マシーンズは7日にミッションの終了を発表した。アテナは前日の6日に月面に着陸していた。

しかし、アテナが電源を落とす前に撮影した画像からは、アテナが月面で横転しているのが確認された。

インテュイティブ・マシーンズは声明で、「太陽の方向とソーラーパネルの向き、クレーターの極寒の気温を考えると、アテナが再充電できるとは考えていない。ミッションは終了し、チームはミッション中に収集されたデータの評価を続けている」と明らかにした。

インテュイティブ・マシーンズは、アテナが予定通りに稼働しなかったものの、アテナは着陸後に短時間作動し、データの送信を行ったと強調した。これにより、今回のミッションが、これまでに達成された月面着陸および月面活動の中で最も南に位置するものとなったと指摘した。

インテュイティブ・マシーンズによれば、アテナはバッテリーが消耗する前に、米航空宇宙局(NASA)の「PRIME―1」など、いくつかのプログラムや貨物(ペイロード)を加速させることができた。

NASAは、月面を掘り水を探す予定のドリルを搭載したPRIME―1は移動が可能であり、宇宙の過酷な環境下で機器が最大限に稼働することを実証したと述べた。

NASAによれば、月の土壌を分析して水の兆候を探すために設計されたセンサーも作動し、アテナの推進システムから放出されたガスによるとみられる成分を検知したという。

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