米スペースX「スターシップ」、また空中爆発 前回に続き失敗
スペースXの宇宙船爆発、降り注ぐ残骸を撮影
(CNN) 米宇宙企業スペースXは6日、巨大宇宙船「スターシップ」を打ち上げる8回目の飛行試験を行った。1月に行った前回の試験で失敗に終わった目標の達成を目指したが、今回も前回と同様、飛行中にスターシップが爆発して終わった。
一方、スターシップから切り離されたロケットブースターの「スーパーヘビー」は、発射塔に戻して回収することに成功した。
無人のスターシップは米中部標準時の6日午後5時半、テキサス州にあるスペースXの発射場「スターベース」から打ち上げられた。同社は当初4日に予定していた打ち上げを見送っていた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によれば「疑問符が多すぎる」という理由だった。
スターシップの打ち上げに使われたロケットブースターのスーパーヘビーは高さ71メートル。打ち上げから約2分半後にスターシップから切り離されて、スペースXの発射塔「メカジラ」に着陸し、「チョップスティック(箸)」と呼ばれるアームでキャッチされた。スペースXがチョップスティックを使ったスーパーヘビーのキャッチに成功したのはこれが3度目だった。
一方、スターシップは搭載のエンジンを噴射して1時間の飛行に備えたが、上昇のためのエンジン燃焼終了まであと約20秒に迫ったところで、スペースXとの連絡が途絶えた。ライブ中継にもエンジン数基が停止する様子が映っていた。
スペースXは「急激な予定外の分解」が起きたと発表。スターシップが飛行中に破壊されたことを確認した。同社は安全当局と連携して緊急時対応に当たると述べ、データを検証して根本原因を探ると表明している。