米民間企業の着陸船「アテナ」が月面に到達、状態はまだ確認できず
(CNN) 米宇宙企業インテュイティブ・マシーンズの無人月着陸船「アテナ」が米国時間の6日、月面に到達した。どのような状態で着陸しているのかは現時点で不明。米企業は2日にも、やはりテキサス州に本社のあるファイアフライ・エアロスペースが着陸を成功させていた。
インテュイティブは昨年、民間企業として初の月面着陸を成功させた企業。今回月へ送り込んだアテナは、米中部標準時の6日午前11時31分ごろ、月面に着陸する見通しとしていた。
インテュイティブは米航空宇宙局(NASA)と共催するライブ中継の中で、アテナが月面に到達し、地上と通信を行っていることを確認した。着陸直後には必要のないシステムの電源を落としたと同社は述べ、アテナは月の動きも感知していると説明した。
同社のスティーブ・アルテマス最高経営責任者(CEO)によると、アテナは回避操作を行って「ボウリングの玉よりも大きな岩」を避けている。船体に損傷はなく、データは届いていて、電力も生成していることを確認したものの、発電量が不十分だったことから、節電のため一部部品の電源を落としたという。