ボイジャー1号と2号、科学計器を一部停止 星間空間でのミッション継続のため

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惑星探査機「ボイジャー」は約47年間宇宙を探査している/NASA/JPL-Caltech

惑星探査機「ボイジャー」は約47年間宇宙を探査している/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 47年前に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ボイジャー1号と2号はミッションを継続するため、一部の科学計器を停止する。ボイジャー1号、2号とも星間空間の未踏の領域を飛行中だ。

NASAジェット推進研究所(JPL)の技術者は先月25日、ボイジャー1号の宇宙線検出装置「宇宙線サブシステム」での実験を停止する指令を送った。ボイジャー2号では今月24日、低エネルギー荷電粒子の計器を停止する予定。これにより、両探査機とも稼働する科学計器は3台ずつとなる。

1977年に数週間間隔で打ち上げられた当時、ボイジャー1号と2号には同一の科学計器が10個ずつ搭載されていた。

搭載されているアンテナや機器の一部を示したボイジャーのイラスト/Caltech
搭載されているアンテナや機器の一部を示したボイジャーのイラスト/Caltech

だが、時間の経過とともに、両探査機の電力供給は徐々に減少。ボイジャーはプルトニウムの崩壊熱から発生した電気に頼っているが、両機とも毎年推定4ワットの電力が失われている状況だ。

JPLでボイジャープロジェクトの責任者を務めるスザンヌ・ドッド氏は「ボイジャーは打ち上げ以来、深宇宙のロックスターのような存在になってきた。可能な限りこの状態を保ちたい」としつつも、「ただ、電力が尽きかけている。いま両機の計器を停止しなければ、おそらくあと数カ月後でミッション終了を宣言せざるを得なくなる」と説明した。

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