ハイブリッド電気航空機を開発、20年に飛行へ 欧州3社

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欧州3社がハイブリッド電気航空機の試験飛行を目指す

欧州3社がハイブリッド電気航空機の試験飛行を目指す

ロンドン(CNNMoney) エアバス、英ロールスロイスに独シーメンスの欧州3企業は2日までに、ハイブリッド電気飛行機を共同開発し、2020年に試験飛行を実施する計画を明らかにした。

「EーFanX」と呼ぶ共同事業で、英BAEシステムズが製造した乗客100人収容の短距離用旅客機「BAe146」を改造する。3社は導入する電動技術は早くて25年には商業飛行用の基礎になると期待している。

開発計画によると、ハイブリッド電動飛行機のエンジンは4基で、1基には2メガワットの電気モーターを1個採用。このエンジンの性能が立証されれば、燃料使用の別の1基も電気モーターに交換する。

製造段階で3社は別々の部門を担当。エアバスはエンジンと飛行管理機能の融合を、ロールスロイスはターボシャフトエンジン、2メガワットの発電装置や電力工学の開発、シーメンスは配電系統などを手掛ける。

電動航空機の開発は3社以外も手掛けており、欧州航空大手イージージェットは今年9月、米国の新興企業と手を組み全て電動方式の旅客機製造計画を発表。米ボーイングとブルージェット航空は米シアトルに本拠がある別の新興企業と協力し、短距離路線用の旅客機開発を目指している。初飛行は22年に想定している。

商業用航空機は気候変動の要因となっている炭素排出量の約2%を占めるとされる。この中で航空業界は今後10年の間、新技術開発やバイオ燃料の採用で炭素排出とは無縁な航空機の導入を加速させることを狙っている。航空燃料費は航空会社の支出経費で最大の比率の一つとなっている。

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