LG、インドで虫よけ機能付きスマホ発売 伝染病対策に一役
ニューデリー(CNNMoney) 韓国のLG電子は29日までに、インドで開かれたモバイル機器の見本市で、蚊を寄せ付けない機能を搭載したスマートフォンをお披露目した。マラリアやデング熱など、蚊を媒介とした伝染病の拡大を阻止する効果が期待されている。
虫よけ機能を持つLG製スマートフォン「K7i」は、メッシュ加工を施した裏面から超音波を放出する。同社は、この超音波で虫が寄ってこなくなると説明。「人間には全く安全で害はない」という。
エアコンやテレビなど他のLG製品にはすでに「虫よけ機能」を持つものがあるが、スマートフォンに使用されるのは今回が初めてだ。
LGが行った臨床試験では、K7iの使用による蚊の撃退の成功率は72%だった。
インドは蚊を媒介とした伝染病の蔓延(まんえん)に苦しんでいる。政府の記録によれば毎年数万人がこうした病気にかかり、死者は数百人に上るという。
市場調査企業「ユーロモニター・インターナショナル」の最近の調査によれば、インド国内での昨年の家庭用殺虫剤への支出は7億3300万ドル(約825億円)だった。
グーグルのOS「アンドロイド」を搭載したK7iの価格は7990ルピー(約1万3800円)。LGはインド以外の国での発売も検討する計画だとしている。