トランプ氏長男、ウィキリークスとのやり取りを公開 ロシア介入疑惑
ワシントン(CNN) ロシアが内部告発サイト「ウィキリークス」を使って昨年の米大統領選に介入したとされる疑惑に関連して、トランプ米大統領の長男、トランプ・ジュニア氏がウィキリークスと連絡を取っていたことを、米誌アトランティックが報じた。同氏はこれを受けてやり取りの内容を公開した。
アトランティックは13日、ジュニア氏がウィキリークスのツイッター・アカウントから直接複数のメッセージを受け取り、これに返信していたと伝えた。同氏はこの報道の直後、「メッセージの全文」とする文面をツイートした。
ウィキリークスからは昨年9月20日に最初のメッセージが送られ、ジュニア氏が返信していた。
ウィキリークスはこれに続く10月3日付のメッセージで、大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン氏がウィキリークスの創始者、ジュリアン・アサンジュ容疑者に対する「無人機攻撃」を示唆した発言へのリンクを伝え、トランプ陣営側がこの発言に言及するよう促していた。
ジュニア氏は返信で「本日そのようにした」と報告し、「(クリントン氏が)こんなことまで許されるとは驚きだ」と批判した。
さらに別の情報流出とみられる件を挙げ、その背景について質問している。
米情報当局はそれから数日後、ロシアの情報機関が民主党全国委員会(DNC)やクリントン陣営のトップ、ポデスタ選対本部長のメールを盗み出し、ウィキリークスなどを通して流出させていた疑いが濃厚だと発表した。