日本は移民なしで生き残れるか<2> 閉ざされた扉
移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)の事務局長を務める鳥居氏は、政府は低技能の外国人労働者たちが日本人と同じ権利を得られる長期的な移民戦略を策定せず、彼らの一時滞在を可能にする「裏口」的措置を選択し続けていると批判する。
また外国人技能実習プログラムについても、外国人労働者は結局単純な職にしか就けず、母国に持ち帰れる技能など習得できないと批判している。また鳥居氏は、外国人留学生に週28時間以下の労働を認める措置についても単なるごまかしと指摘する。
しかし法務省の広報担当者は、政府は人手不足解消のために裏口政策を用いたり、不法移民を容認したりしていない、と鳥居氏の主張に反論する。
広報担当者はさらに、難民認定の申請が不法移民らに悪用されているとし、難民申請を行った人の大半は本当の難民ではなく、それらが本物の難民申請の処理が遅れる原因となっていると指摘する。
◇
次回「日本は移民なしで生き残れるか<3> 現場の声は」は11月25日公開