アルゼンチン潜水艦、消息絶った現場付近で爆発音か
(CNN) アルゼンチン海軍は23日、消息を絶っている潜水艦「サンフアン」について、最後に所在が確認された現場近くで行方不明になった当日に、爆発音のような物音が検知されていたことを明らかにした。
首都ブエノスアイレスで記者会見した海軍のバルビ報道官は、短時間の激しい異常音が1度検知されたと述べ、この物音は爆発音と一致すると指摘した。
乗員44人を乗せたサンフアンは、15日の交信を最後に、アルゼンチン沖で消息を絶った。
現場では米国やロシアなど十数カ国が加わって海上と上空から捜索を続けているが、同艦がその後1度も浮上していなかった場合、艦内の酸素は7~10日で底を突く恐れがあり、捜索は時間との戦いになっている。
サンフアンが帰港する予定だったマルデルプラタ海軍基地前には、乗員の家族など大勢の人が集まっている。23日に当局者が爆発音について説明すると、涙を流したり互いに抱き合ったりしていた。
バルビ報道官によれば、爆発音のような物音については、22日に米国からアルゼンチンに伝えられたという。
包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)も23日、サンフアンの所在が最後に確認された現場近くで15日に異常な物音が検出され、アルゼンチンに情報を伝えたことを明らかにした。