ムナンガグワ前副大統領が帰国、暫定大統領に ジンバブエ
ジンバブエ・ハラレ(CNN) アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領が辞任したことを受け、ムガベ氏に解任されたムナンガグワ前副大統領が22日、暫定大統領に就任するため国外から帰国した。支持者を前に行った演説では、同国を「新たな現在進行形の民主主義」へ導いていくと言明した。
ムナンガグワ氏は24日に暫定大統領に就任する予定。22日夕には与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)の本部に到着し、数千人に上る支持者の歓声に迎えられた。
演説では支持者に対し、「我々は今日、新たな現在進行形の民主主義を目撃している」と強調。「国民の声は神の声だ」と述べた。
来年実施される予定の一連の選挙については言及を避けた。ムナンガグワ氏が一定期間にわたり権力の座にとどまり、国民の明確な信任を得るためには、選挙に立候補して有権者の票を獲得することが必要となる。
ムガベ氏は2週間以上前、ムナンガグワ氏を副大統領職から解任し、政情不安を招いた。ムナンガグワ氏は解任後、国外に逃れ、身の安全が保証されるまでは帰国しないと述べていた。
ジンバブエの首都ハラレでは1週間前、軍が実権を掌握。軍はクーデターではないとしていたものの、ムナンガグワ氏は今回の演説で、軍幹部と先週「常に連絡」を取っていたことを明らかにした。ムガベ氏を退陣させる計画にはムナンガグワ氏が関わっていたとの情報もある。