アルゼンチン潜水艦、不明から7日 11カ国参加で捜索続く
アルゼンチン・マルデルプラタ(CNN) アルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン」が消息を絶ってから、22日で7日が経過した。艦内の酸素が底を尽きかけている可能性もあり、最後に所在が確認された現場付近の海域では11カ国が加わって懸命の捜索を続けている。
同艦には、アルゼンチン初の女性潜水艦将校も含めて44人が乗務している。最後に目撃されたのは15日、場所はアルゼンチン沖約430キロのサンホルヘ湾だった。
専門家によれば、同艦が一度も浮上していなかったとすれば、艦内の酸素は7~10日で底をつく。ただ、浮上するか水上にチューブを伸ばして空気を取り込むことができていたとすれば、事情は異なる。
これまでのところ、同艦とは一切連絡が取れていないという。
現在は南大西洋上の480平方キロの範囲で、アルゼンチンに加えて11カ国が航空機や船舶を出して捜索を続けている。商船や学術調査船、漁船なども捜索に加わった。
国営テラム通信によると、22日は海上や上空からの捜索に完璧な天候に恵まれた。海軍報道官は乗員の家族に向けて、「希望を失わないでほしい」と呼びかけている。