CNN読者が選んだ「2012の顔」トップ10
2位 ムルシ大統領(エジプト)
エジプト初の民主選挙で穏健派イスラム団体、ムスリム同胞団から立候補して当選を果たし、6月に就任した。その後半年間の成果については評価が分かれる。すべての大統領令を司法判断の対象外とした先月の布告に対し、各地で抗議デモが起きている。
ムルシ氏はムバラク前政権時代に政治犯として収監されたことがある。布告については一時的に必要な措置だと説明し、権限強化案の一部を撤回したものの、事態の収拾には至っていない。
1位 アサド大統領(シリア)
昨年春のデモに端を発した内戦が長引くシリア。アサド氏は大統領の座にとどまり続けている。国連のまとめによると、内戦ではこれまでに少なくとも2万人が死亡し、250万人が人道支援を必要としている。
アサド大統領は29年間トップに君臨した父ハフェズ・アサド前大統領の死去を受け、00年に就任。退陣を迫る国際社会の声に強く反発し、最近ロシアのテレビ局とのインタビューで「シリアで生き、シリアで死ぬつもりだ」と述べていた。