バナナ投げたファンが名乗り出て謝罪、人種差別は否定 MLB
(CNN) 11日に行われた米大リーグ(MLB)サンフランシスコ・ジャイアンツ対ボルチモア・オリオールズの試合中にオリオールズのアダム・ジョーンズ外野手の近くに観客席からバナナが投げ込まれた問題で、ジャイアンツファンと名乗る男性が12日、自分がやったと地元紙に明かした。
男性は試合翌日になって、アフリカ系アメリカ人のジョーンズ選手に対するこの行為が騒動となっていることを知り、地元紙サンノゼ・マーキュリー・ニュースに連絡したという。
同紙によると、男性は球場を出る際にケータリングカート上のバナナをつかんで、グラウンドに向かって投げた。男性がこのような行為に及んだのは人種差別の意識からではなく、自分が応援するチームのふがいなさにイライラしたことが原因だという。
男性は自分の行動が招いた結果について、「恥ずかしく、ショックを受けている」と言及。自分の「軽率な行動」について「今さら遅いが、あんなことをすべきではなかった。本当に申し訳ない」と謝罪した。
ジャイアンツは先に発表した声明で、ジョーンズ選手とオリオールズに謝罪するとともに、「このような行為は到底容認できず、行為を行った人物は即、球場から追放する」と言明。この問題に対処することを公約する一方、バナナを投げた人物の特定にはまだ至っていないとしていた。