氷の楽器でオーケストラ スウェーデン北部の町
(CNN) 氷でできた弦楽器や打楽器から、済んだ音色が響く――。スウェーデン北部の北極圏に近い町、ルーレオでは冬の間、氷のオーケストラによるコンサートが開かれている。
楽器製作を一手に引き受けるのは、米ニューメキシコ州出身の石彫家、ティム・リンハートさん(53)だ。15年前からスウェーデンのほか、米コロラド州やイタリア・アルプスでも氷のコンサートを開いてきた。
バイオリンもビオラ、チェロ、コントラバスも、弦や金属部品などを除けばすべて氷でできている。今年はカントリー音楽のアクセントにバンジョーも加えた。
6弦と12弦のギターはロック音楽で活躍する。木琴に似た「氷琴」は、自転車のタイヤチューブを共鳴管に使った。巨大な球形の「バブル・ドラム」は「骨に響く音」を出すと、リンハートさんは語る。
自宅の庭の作業場で、わずか6週間のうちに楽器を完成させ、ルーレオ郊外の自然公園に設けた特設ホールへ運ぶ。