「現代のベートーベン」、聴力は回復していたと謝罪

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佐村河内守氏 (C)TV Asahi

佐村河内守氏 (C)TV Asahi

東京(CNN) 聴覚障害がありながら交響曲を発表したとして「現代のベートーベン」と呼ばれ人気を博していた作曲家、佐村河内守氏の楽曲が別人の作品だった問題で、同氏は12日、聴覚障害についても(少なくとも部分的には)虚偽の説明をしていたことを認めて謝罪した。

佐村河内氏は直筆の手紙を代理人の弁護士を通じて報道各社に送付。このなかで、「私のせいで、多くの方々に大変な迷惑をかけてしまったことを心からお詫びしたい」と謝罪した。

6日、記者会見で代作を請け負っていたことを明らかにした桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆氏は、佐村河内氏の耳が聞こえないと感じたことは一度もないと述べ、聴力障害があるとの主張に疑問を呈していた。

だが佐村河内氏は、耳が聞こえなかったのは事実だとしたうえで、近年になって部分的に回復したと述べた。「3年前くらいから、耳元で、はっきり、ゆっくりしゃべってもらうと、こもってゆがむ感じはありますが言葉が聞き取れる時もあるまでに回復していました。」と同氏は手紙に書いている。

佐村河内氏はまた、近いうちに公の場で謝罪するとし、専門家による聴力検査を受ける用意があるとも述べた。

便せん8枚にわたった手紙には、同氏の代表作とされた「交響曲第1番HIROSHIMA」が東日本大震災の復興のシンボル的楽曲となったことから被災者への謝罪や、ソチ五輪で同氏名義の楽曲で滑るフィギュアスケートの高橋大輔選手にわびる言葉もつづられていた。

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