反プーチンバンド、五輪警備兵に殴られる ソチ
ソチ(CNN) 冬季五輪が開かれているロシアのソチで、音楽ビデオを撮影しようとした同国のパンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバーが警備員に殴られる場面を映した映像が19日、動画共有サイトのユーチューブに投稿された。
映像には、スキー帽姿の女性メンバーが港で「ソチ2014」の看板を前にパフォーマンスを始めるとすぐ、民兵集団「コサック」の制服を着た男性に催涙スプレーを噴射されり、警棒で殴られたりする様子が写っている。スキー帽をはぎ取られ、地面に倒れるメンバーもいた。
コサック兵はカメラマンも殴り、女性たちがその場から逃げると、ほかに2人の男性を殴るなどした。
同バンドによると、この日は新曲「プーチンは母国を愛することを教えてくれた」を披露する予定だったという。
コサック兵は警察と共に、五輪の警備を担当している。
プッシー・ライオットのメンバーはプーチン大統領批判の歌を歌ってフーリガン行為の罪に問われ、2年近く服役して昨年出所したばかり。18日にはメンバー2人が人権活動家らとともに、オリンピック公園の近くで警察に一時拘束されていた。