砂州に「SOS」、シュノーケリングの5人を救出 豪州
(CNN) オーストラリア北東部クインズランド州の沖合で26日までに、シュノーケルを楽しんでいた男女5人が船を失った後、砂州上に遭難信号の「SOS」を大きく描き、8時間ぶりに救出される騒ぎがあった。
男性3人と女性2人は軽度の脱水状態に襲われているものの、元気だったという。ヘリコプターで出動した救助隊員は最初に漂流する船を発見、その後の周辺海域の捜索で、洋上に高く突き出ている岩の上にいる5人を発見した。
同州ブリスベンの地元紙クーリエ・メールなどによると、5人は現地時間の21日午前8時ごろから砂州近くに船を止め、潜り始めていた。しかし、錨(いかり)が壊れて船が離れ、取り残されていた。
5人はこの後、砂州にSOSを描いた後、岩場に避難していた。ただ、時間がたてばSOSの文字が潮の影響で消し去られることは覚悟していたという。
船が流されたため手元には携帯電話や食料もなかった。救援ヘリは出動から1時間後にSOSの文字を発見し、ウインチやかごを使って5人を機上に引き揚げていた。