W杯で「かみつき」騒動のFWスアレス、バルサへ移籍
(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場したウルグアイ代表FWのルイス・スアレス(27)がイングランド・プレミアリーグのリバプールからスペイン1部リーグのバルセロナに移籍することが12日までに決まった。
両クラブが合意を発表した。5年契約とされ、移籍金は7500万英ポンド(約131億円)との報道がある。同選手は来週、バルセロナを訪れ、健康診断を受ける予定。
スアレスは、W杯1次リーグのイタリア戦で相手DFの肩にかみつき、国際サッカー連盟(FIFA)から国際試合9試合の出場停止やサッカー活動の4カ月禁止などの処分を受けていた。同選手は過去の試合でも同様の騒ぎを2度起こしていた。
リバプールのブレンダン・ロジャーズ監督はクラブの公式サイトで声明を発表し、スアレスを放出したくはなかったと説明。残留の説得に全力を尽くしたが、新たな経験と挑戦を求める同選手の気持ちを最後に尊重したと述べた。
スアレスは2011年、オランダ1部リーグのアヤックスからリバプールに加入。移籍金は2280万ポンドだった。昨季は37試合に出場し計31ゴールを記録し、最後まで優勝戦線に残ったリバプール躍進の立役者となった。
一方、同選手の弁護士は11日、FIFAが科した処分内容に対する異議申し立てをスポーツ仲裁裁判所に起こすと発表した。