機内で就寝中、後部から突じょ首締められる サッカー選手
米アトランタ(CNN) 米連邦捜査局(FBI)などによると、飛行中のカナダの航空会社エア・カナダの旅客機内で男性の乗客が後ろの席に座っていた見知らぬ男に突じょコードのようなもので首を絞められかける事件があった。
騒ぎはカナダ・トロント発、米アトランタ行きの便で10日午後に発生。複数の目撃者によると、男はヘッドホンのコードを就寝中のブラジル出身のサッカー選手であるオリバー・ミナテルさん(22)の首にかけようとしていた。
男の隣席にいた乗客によると、同便に搭乗していたミナテル選手所属のサッカーチームが自分を殺そうとしているなどと口走っていたという。男はチームのファンだが、精神的な問題を抱えているとみられるとも述べた。
このチームは、北米では2部に相当する北米サッカーリーグに所属するオタワ・ヒューリーFC。11日の試合のためアトランタへ向かっていた。同チームの監督は公式サイトでの声明で、FWのミナテル選手は無事で11日の試合に出場する準備をしていると述べた。
ミナテル選手は、同便に同乗していたCNN記者に事件発生直後、「男はロープのような物を手にし、飛びかかってきた」と証言。この後、ひも状のものを下へ引きちぎるようにして席から離れていた。この間、他の乗客らが助けにきたという。
FBIによると、男はアトランタ到着後、精神鑑定などの施設へ連行された。連邦法で訴追はされていないが、アトランタの検察当局へ事件の経緯を報告するとしている。
男は騒ぎを起こした後、機内で拘束などされなかったが、乗務員がシートベルトを常時着用するよう指示。男はその後、何度も席を離れようとしたが、そのたびに乗客らが大声でしっ責し制止したという。