マルーン5、中国公演中止に ダライ・ラマとの接触が原因?
北京(CNN) 米人気バンドのマルーン5が9月に予定されていた中国・上海での公演を突然中止した。興業会社のライブ・ネーションが16日に発表した。
理由については明らかにされていない。だがファンの間では、メンバーの1人が今月初めにチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の誕生日会に出席していたことが原因ではないかとの声が上がっている。
メンバーのジェシー・カーマイケルさんは米独立記念日の今月4日、ロサンゼルス近郊で開かれたダライ・ラマ14世の80歳の誕生日を祝うイベントに出席した。
カーマイケルさんは短文投稿サイトのツイッターに、興奮した様子で「アメリカ(そしてダライ・ラマ)、誕生日おめでとう。今日はハッピーバースデーを歌った」と投稿した。現在、この投稿やリンク先の画像は削除されている。
CNNは公演を許可した上海の文化当局に問い合わせたが、回答は得られていない。
中国共産党の指導部は1959年のチベット蜂起以来、亡命したダライ・ラマ14世をチベットの分離主義者として警戒してきた。
中国政府は先ごろ、米大統領上級顧問が今月10日にニューヨークで開かれたダライ・ラマの誕生日会に参加したことに反発。外務省の華報道官は声明で、「米中関係が悪化する」として、「チベット独立勢力にいかなる便宜や支援も提供しないように米側に要求している」と述べた。