プラティニ氏、FIFA会長選に出馬へ UEFA明かす
(CNN) 欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長が、汚職問題に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)の会長選に出馬する意向であることが分かった。UEFAの関係者がCNNの取材に対して明らかにした。
プラティニ氏は60歳。現役時代にはフランス代表の主将として活躍し、現在はFIFAの理事にも名を連ねる。UEFAは28日、同氏が週内にもFIFA会長選への立候補を表明するとの見通しを示した。
会長選が行われるのは来年の2月26日。ブラッター現会長が不出馬を明言する中、プラティニ氏が名乗りを上げれば次期会長の有力候補となる。
UEFA会長としての実績が高く評価されているプラティニ氏は5月、ブラッター会長に対し、FIFAのイメージ失墜の責任を取って辞任するよう進言もしていた。
ただプラティニ氏が2022年のワールドカップ(W杯)開催国の選定でカタール支持に回ったことは、会長選を戦う上で不利に働く可能性がある。
作家でジャーナリストのフィリップ・オークレール氏はCNNの取材に対し、カタールの選出が18年のロシア大会とともに買収によるものである可能性が浮上している点に言及。プラティニ氏にとって「最悪の展開だろう」と分析した。オークレール氏は著作の中で、プラティニ氏とカタール政府とのつながりを指摘している。