スター犬のアギー死ぬ、映画「アーティスト」で名演技
(CNN) アカデミー賞受賞映画「アーティスト」(2011年)などに出演して人気者になったジャックラッセルテリア犬の「アギー」が死んだ。13歳だった。飼い主で訓練士のオマール・フォン・ミュラーさんが12日にフェイスブックで発表した。アギー前立腺に悪性腫瘍(しゅよう)があると診断されていたという。
アーティストは1920年代のハリウッドを舞台にしたサイレント映画。アギーはジャン・デュジャルダン演じるスター俳優ジョージ・バレンティンの愛犬「ジャック」役で出演し、火災現場からバレンティンを救う場面などで名演技を見せていた。
同作品は多数の映画賞にノミネートされ、アギーも共演者と共に何度もレッドカーペットに登場。2012年のゴールデングローブ賞授賞式では、銃弾を浴びて死んだ振りをする演技を披露した。
アギーに俳優賞を受賞させるべきだという草の根運動も持ち上がったが、英映画テレビ芸術アカデミーは、人間ではないアギーに受賞資格はないと発表。「俳優としての動機はソーセージにある」とも指摘した。