ディカプリオの製作会社、VW不正問題の映画化を計画
ロンドン(CNNMoney) 独フォルクスワーゲン(VW)による排ガス規制逃れ問題に関連し、米人気俳優レオナルド・ディカプリオさんが率いる製作会社、アピアンウェイがこの問題の映画化を計画していることが14日までに分かった。
映画は米紙ニューヨーク・タイムズのジャック・ユーイング記者が執筆予定の本が原作となる。ユーイング氏は不正が発覚して以来VW問題を追い続けており、2016年末までに執筆を完了するとしている。
ユーイング氏はCNNMoneyに対し、アピアンウェイが映画化の権利を獲得したことを明らかにした。
ユーイング氏の代理人によると、原作の本では、「より多く、より良く、より早く」の文化が「企業史で最大の不正」を招いた経緯に焦点を当てる予定。映画のプロデューサーにはディカプリオさん自身が就くという。
代理人はまた、アピアンウェイが米映画大手パラマウント・ピクチャーズと組む見通しであることも明らかにした。ディカプリオさんは以前にもパラマウントと組んだことがあり、同社が配給した映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」では主演を務めた。
VWをめぐっては先月、ディーゼル車の排ガス試験で排出量を偽っていたことが発覚。同社は世界で1100万台の車両が影響を受けた可能性を認め、マルティン・ウィンターコルン最高経営責任者(CEO)が辞任した。
ディカプリオさんは長年、環境問題を訴える活動を続けており、先月には、化石燃料からの脱却を目指す投資家団体「ダイベスト・インベスト」に加わっていた。