中国サッカー、海外スターが続々集結 強豪国への躍進狙う
上海(CNN) 太鼓の音に合わせて歌うサポーターたちの歌声が、騒音とともにスタジアム中に響き渡る。
ファンたちは応援するチームのスカーフを首に巻き、ゴールが決まるとスカーフを高々と掲げ、選手らを祝福する。これは世界のどこでも見られるサッカーの試合の光景だが、注目すべきはこの試合が中国で行われているという点だ。
ここ上海体育場では、中国プロサッカーの1部リーグ、スーパーリーグ(CSL)に所属する上海上港集団(上海SIPG)と延辺富徳の試合が行われている。スーパーリーグは今年、同リーグに所属するクラブが1~2月の移籍期間(ウインドー)に2億9600万ドル(約318億円)という巨額を投じたことで脚光を浴びている。
今年は、ウクライナのシャフタール・ドネツクのFWアレックス・テイシェイラが移籍金5000万ユーロ(約61億円)で江蘇蘇寧に加入するなど、海外選手獲得のために費やされた移籍金の総額は2015年から244%増となっている。
しかし、新たな選手獲得のために費やされているのはお金だけではない。過去数シーズンの間に観客動員数も徐々に増えており、スーパーリーグは最近、向こう5年間の試合の放映権を過去最高額となる13億ドルで売った。
中国でサッカー人気が急上昇している理由の1つは、テイシェイラのような海外の有力選手の加入により、国内チームのレベルが上がっているからだ。