イランのキアロスタミ監督が死去、カンヌ最高賞受賞 76歳
(CNN) イランの著名な映画監督、アッバス・キアロスタミ氏が4日、死去した。同国のFARS通信が報じた。76歳だった。
キアロスタミ氏は50年近くに及ぶキャリアの中で40を超える作品を手掛けてきた。1997年には「桜桃の味」でカンヌ国際映画賞の最高賞、パルムドールを受賞した。
3月に胃腸がんと診断され、亡くなるまで治療を受けていた。
1940年にテヘランで生まれたキアロスタミ氏は、イランのテレビ局でテレビコマーシャルの制作に携わるなどした後、70年代に映画監督としてデビュー。90年に監督した「クローズ・アップ」で国際的な評価を高めた。
99年には「風が吹くまま」でベネチア国際映画祭審査員大賞を受賞。日本を舞台に制作した2012年公開の「ライク・サムワン・イン・ラブ」が最後の作品となった。