サッカーW杯、48チームへの拡大を提案 FIFA会長
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は6日までに、ワールドカップ(W杯)本大会への出場チーム数を現在の32から48に増やすことを提案した。南米コロンビアの首都ボゴタで催された行事に出席した際、記者団に述べた。
同会長によると、48チームのうち16チームは最初から1次リーグに参加する資格を得る。残りの32チームが1次リーグ前に大会の主催国で1試合のみの決戦を行い、勝ち抜いた16チームが同リーグに進む方式になっている。
参加チームの拡大案に関する議論は今月内に行われるが、諾否の結論は来年1月のFIFA理事会で下される見通し。同会長はFIFAの理念は全世界でサッカーを発展させることと強調。「世界最大のイベントとなっているW杯は競争以上の意味を担っており、国際社会イベントになっている」と語った。
インファンティノ氏は会長選に臨む際、W杯出場チームを2022年のカタール大会以降、計40に増やす公約を示していた。
ただ、会長の参加チーム数の増加案についてはサッカー界の指導者らから反対意見が既に出ている。14年のブラジル大会を制したドイツ代表のレーウ監督は地元紙ウェルトとの会見で、プレー優劣の競争という側面を薄めかねないとし、長期的に見た場合、質低下などに気を付けなければならないと述べた。