魚5千匹を氷漬けにしたスケート場、批判集中で中止に
(CNN) 北九州市のテーマパーク「スペースワールド」に魚5000匹を氷漬けにしたスケートリンクが登場したのに対し、「残酷だ」などの批判が集中した。同園はこれを受けて、リンクの営業を中止した。
スペースワールドは死んだ魚を地元の市場から仕入れて氷漬けにし、2週間前に「前代未聞」のスケートリンクとして「フリージングポート~氷の水族館~」をオープンした。フェイスブック上の公式ページには、氷漬けにされる魚の写真とともに「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」というコメントなどが掲載された。
竹田敏美総支配人が28日、CNNに語ったところによると、オープン当初は大きな人気を呼び、過去にないほどの来場者数を記録した。しかしテレビで紹介されたのをきっかけに、インターネット上で厳しい批判にさらされた。同氏らは衝撃を受け、「その夜のうちに営業中止を決めた」という。
魚は解凍して取り出し、しかるべき供養をしたうえで肥料に使うとしている。
インターネットでは動物愛護を掲げる非営利組織(NPO)「物言えぬ動物たちの叫びを届ける会」がフェイスブックの公式ページで「残虐そのもの」と非難したほか、「リンクの中の魚を見て子どもたちが喜ぶと思っているのか」「こういうイベントを企画すること自体が心ない行為だ」といった声も上がっていた。
スペースワールドは声明で「不快に思われた皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。同園のフェイスブック・ページから、この企画に関する投稿はすべて削除された。