20歳のチェス名人が転落死、エクストリームスポーツの練習中 ロシア
(CNN) チェスのグランドマスターのタイトルを獲得したロシアのユリ・エリセーエフ氏がモスクワ市内の集合住宅の12階から転落して死亡したことが29日までに分かった。20歳だった。
報道によると、エリセーエフ氏は危険な場所で走ったり跳んだりしながら障害物を乗り越えるエクストリームスポーツ「パルクール」の練習中、隣家のバルコニーに移ろうとして手すりの上でバランスを崩し、転落した。
ロシアのもう1人のチェス名人、ダニイル・ドボフ氏は、フェイスブックへの投稿でエリセーエフ氏を「私の友人で卓越したチェスの名人、最も才能豊かな人材の1人だった」としのび、死亡した状況について「12階で窓からバルコニーによじ上ろうとして手を滑らせた」と説明した。
地元当局は、20歳の男性がモスクワ市内の集合住宅から転落し、現場で死亡が確認されたことを明らかにした。詳しい状況は捜査中だが、当時室内には数人の友人がいて、転落する場面を目撃したと説明している。
エリセーエフ氏は学校でチェスを始めて2012年に世界ジュニアチャンピオンのタイトルを獲得。13年に17歳でグランドマスターになり、昨年のチェス大会「モスクワオープン2016」でも王座を獲得した。
ロシアチェス連盟はエリセーエフ氏をしのび、遺族に哀悼の意を表した。