米アカデミー賞、シリア激戦地の救命活動描く短編が受賞
(CNN) 激しい戦闘が続くシリアの街で活動を続けるボランティア救命隊員を描いたドキュメンタリー映画「ホワイトヘルメッツ」が、26日のアカデミー賞授賞式で短編ドキュメンタリー賞を受賞した。
ホワイトヘルメッツは米動画配信大手のネットフリックスが配信した。同社の作品がアカデミー賞を受賞するのは初めて。
ホワイトヘルメッツ(別名「シリア民間防衛隊」)は、トルコで訓練を受けた隊員をシリアに派遣して、内戦に巻き込まれた市民の緊急医療支援活動を行っている団体。ドキュメンタリーでは現場で活動する3人の救急隊員の姿を追った。
記録映像を撮影したホワイトヘルメッツ広報担当のハリド・ハティブさんは、アカデミー賞受賞の発表を受けてツイッターで謝意を表し、「世界がホワイトヘルメッツを支持してくれた。オスカーの喝采。我々は勝利した」とコメントした。
ハティブさんが授賞式に出席するため渡米することはできなかった。ホワイトヘルメッツは26日の時点でハティブさんについて、米国のビザが発給されていたにもかかわらず、シリア政権がパスポートを失効させたため、授賞式には出席できないと発表していた。