サッカーCL決勝の観戦でパニック、千人超がけが イタリア
(CNN) イタリア北部トリノの広場で3日夜、サッカーの観戦に集まっていた観客の間にパニックが広がり、逃げようとした人々が折り重なって倒れるなどして1000人以上が負傷した。当局が明らかにした。
この日は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝が英国で開催され、トリノの地元チーム、ユベントスとスペインのレアル・マドリードが対戦。トリノの広場には、大画面で試合を観戦しようと大勢のファンが集まっていた。
イタリアのANSA通信によると、負傷者は1527人に上り、うち3人は重体となっている。約350人を手当てした病院によれば、逃げようとする人々の下敷きになって女性2人と男の子1人が重体に陥ったという。当局によれば、手すりが落下して負傷した人もいた。
欧州各地でテロが相次ぐ中、検察はこの騒ぎについて捜査に乗り出したことを明らかにした。
観客がパニックに陥った原因は不明だが、トリノ警察によると、複数の目撃者から爆発の通報が寄せられた。また、花火の爆発や爆竹だったという憶測も飛び交っている。
広場にはがれきが散乱し、観客の靴などの所持品が残されていた。
試合はレアル・マドリードが4対1で勝利した。