セクハラ疑惑のK・スペイシー出演作、映画祭での上映中止に
(CNN) セクハラ疑惑が持ち上がっているケビン・スペイシーが出演している新作「All the Money in the World(原題)」の映画祭での上映が中止されたことが8日までに分かった。
リドリー・スコットが監督を務める同作品は、11月9日から16日の日程で米ロサンゼルスで開催されるAFI映画祭の最終日に上映される予定だった。
トライスター・ピクチャーズは、同作品について素晴らしい作品だとしながらも、出演者の1人にまつわる状況やその影響を考えると、こうした困難な時期に映画祭で上映することは不適切であろうと説明。こうしたことから映画祭での上映を中止したという。
AFI映画祭は声明で、上映中止という制作側の判断を支持すると述べた。
作品は1973年に起きたジョン・ポール・ゲティ3世の誘拐事件を題材にしている。ケビン・スペイシーは、ゲティの億万長者の祖父を演じている。
映画にはそのほか、チャーリー・プラマーやミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグらが出演している。映画の公開自体は予定通り12月22日に行われる見通し。
トライスターは声明で、作品には800人を超える俳優や脚本家、スタッフが参加し、何年にもわたって作業してきており、助演男優の1人の不適切な行いによって、全員が罰を受けるというのは甚だしい不公平ではないかとも述べた。
ケビン・スペイシーは先ごろ、約30年前に未成年の少年に対し性的に不適切な行動をとったとする疑惑が浮上し、謝罪していた。