フェラーリ、F1撤退を警告 エンジン新規定に反発
(CNN) 自動車レース、フォーミュラワン(F1)に参戦するイタリアの強豪チーム、フェラーリは4日までに、マシンのエンジン製造をより安価にし、爆音を高めるなどのエンジン規定が導入されるのならF1からの撤退を検討するとの声明を発表した。
フェラーリのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)が業務関連の電話会議で述べた。コスト削減案は歓迎するが、全ての車を似たものにするエンジンの規格化には同意しないと語った。
また、「市場におけるフェラーリのブランド維持と独自の立場に寄与する条件をF1が提示出来なかったら、戦わない」と述べた。
モータースポーツを統括する国際自動車連盟(FIA)とF1の興行権を握る企業「リバティー・メディア」は先月31日、エンジン性能規定の変更をF1参入の10チームに提案。
現行の1.6リッターV6ターボ・ハイブリッドエンジンは維持しながらも観客らの興奮をより誘うため爆音を高めることを提唱。さらに、資金力が豊富なチームとより小規模なチームの間の格差を埋めるための安価なエンジン製造などを盛り込んでいた。
2021年シーズンからの導入を想定しているがメルセデスやルノーが難色を示し、フェラーリも今回、反対に回ったことになる。
フェラーリは1950年のF1創始からの参戦を続けている。マシンの製造者部門で16回、ドライバーズ部門では15回の年間王者を獲得する名門チームとなっている。